毎日毎日僕らは鉄板の
上で焼かれて嫌になっちゃいませんか?
ハイ なりません
何故なら私は毎日毎日鉄板で焼かれていないからです
私は毎日毎日、朝起きて仕事に向かいます
仕事では修理や接客、書類作成などはありますが鉄板では焼かれていません
そして多分貴方も焼かれていないと思います
確かに焼かれてはいたとしても毎日ではナイと思います
何故なら貴方の次に焼かれているのは別のタイヤキであって貴方ではナイからです
もっと言うなら焼かれているのはタイヤキではなく焼き上がった状態がタイヤキなのであり
今鉄板で焼かれているのはタイヤキではなく液状化した小麦粉です
そしてアズキやらクリームやらで作られた餡です
貴方は単純にタイヤキを連続的に焼く作業に対し
毎日焼き続けられているとおっしゃっていますが
毎日焼き続けているのはタイヤキの貴方ではなく、店のオジサンのほうです
そう、貴方がケンカして飛び出した店のオジサンです
毎日毎日焼き続け、嫌になっちゃうのは貴方ではなく店のオジサンのほうです
それを貴方は自分の単調な生活に嫌気が指したのか
自分ばかりが悲劇の主人公のように言ってオジサンにケンカをふっかけ
店を飛び出したらしいですが店のオジサンの身になって考えた事がありますか?
オジサンは毎日毎日、家族を養う為にせっせと粉を練って餡を作り
暑い日も寒い日も雨の日も風の日も
毎日毎日鉄板で貴方がたタイヤキを焼き続けてこられたのです
嫌な客もいたでしょう
体調のすぐれない日もあったでしょう
それでも店のオジサンは毎日毎日鉄板でタイヤキを焼き続けてこられたのです
それなのに貴方は…
貴方の行く末は聞いておりますのでこれ以上は申しませんが
最後に貴方を食べたオジサン
貴方は美味そうに…とおっしゃってましたが
海に浸かってふやけたタイヤキ
決して美味くはなかったと思いますよ